◆主人、入院しました。◆ ◎HOME◎
10/07 Thu
携帯電話を持っていると、様々な出来事が起こる。
今回は、そんな携帯電話により生まれた、数奇な出来事を紹介する。
ちょうどそれは、私が部活を終え、電車に乗っていたとき。
携帯を見てみると、着信履歴が。
登録していない人物からの着信で、発信者が「090xxxxxxxx」というように、番号で表示されていた。
誰だろう、4件もかけてきてる。
しかも、ワン切りではなく、しばらく呼んだようだ。(ワン切りだと表示が違う)
まったく心当たりがない。
誰かも分からない番号に、かけ返すようなバカではないので、しばらく様子をみた。
ピカピカッ ピカピカッ(電話が呼んでる時のエフェクト)
再び着信が。
どうする、出るか?
相手が誰なのか、確かに気になる。
しかし、今は電車の中。
乗客に変な目で見られるのは必至だ。
そうこう悩んでいるうちに、切れた。
流石に当方も気になってしかたないので、とりあえず「Cメール」をしてみた。
相手がauでないと送ることはできない。
auだったらいいなぁ、と送ってみた。
「
誰だっけ」
うん、無難な文だ。
結果がどうなろうと、あたり障りのない文だ。
本来なら、「誰でしょうか?」とかの方がいいのだが、
知り合いが、(友達とか新ケータイとか使って)イタズラでかけていた場合、
「
TAKSの奴、知らない奴からだと思いこんでるぜプゲラッチョ」
などと、相手が喜んでしまうので、敢えて素っ気ない文にしたのだ。
すると、「相手にメールが届きました。」とでた。
なんと、幸運にも相手もauだった。
これで、相手の番号だけでメールのやり取りができる。
さぁ、相手はなんと返信してくるのか。
その内容により、ある程度相手を特定できるかもしれない。
当方、胸が躍る。
ドキドキ。
反応があった。
ピカピカッ ピカピカッ
また電話かけてきやがった。
あくまで電話で勝負しようってのかこのやろう。
僕はビビリなので、またもや電話をとることはできませんでした。
どうやらこの相手は、こちらとの対話を望んでいるらしい。
今のところ、当方が思い描いている敵はこうだ。
「性別:男7割 女3割」「年齢:16近辺」「自分との間柄:不明」
つまりは、不明。
電話で直接話をしようとしているのだから、知り合いである可能性も高い。
しかし、Cメールに対して、Cメールで返してこなかったあたり、特殊である。
当方をからかっているのか、
情報をこちらに与えまいとしているのか。
当方が電話を取ることができないチキンと踏んでのことか。
いずれにせよ、慎重派で、カタチに残ることを望んでいた(後日他人に伝えやすい)当方にとって、この戦いは少々分が悪かった。
仕方ないので、もう1度Cメールを送信。
当方の友人が最近、
「
悪質メールじゃないです、○○県在住の32歳です。顔は○○に似てるそうです。メールしませんか?」
みたいな、
女性に飢えきった悲しいハイエナからのメールを経験していた。
そういう阿呆には当方も1度遭遇した。
面白かったので、
返信を、偽名を使って、「
藤田恵三35歳、趣味はプラモデルと自慰です。よろしく。」
みたいな、1番ガッカリしそうな感じにしたら、
そのままシカメされた。
なので、相手が誰か見極めるまでは、下手にこちらの情報は(嘘情報でも)漏らさない方がいいのである。
可能性をつぶすことになる。
なので、とりあえず、
「
だから誰だっけぇ?」
と送信した。
ハイエナが受信したら、
当たりだ!やった、若い女の子風味だハァハァハァ
となり、その他の人がみたら、別に気になる点もないメールである。
さぁ、いい加減メールを送ってきやがれ。
こっちが電話にはでないことは、流石に分かったであろう。
数分後、
Cメール受信。
なんて送ってきたんだろう、相手はいったい誰なんだハァハァハァ。
ある意味、僕もネタに飢えたハイエナでした。
↓受信メール↓
主人、入院しました。
食思不振で検査します。
私の勤務にはさしつかえありませんが連絡いたします。
藤木
(´∀`).。ο○(そうきたか)
とりあえず、
ハイエナの可能性は限りなく0に近づいた。
こんなネタに溢れた文章を、真正ヲタクが書けるはずがない。
「
主人、入院しました。」
って入りかた、
インパクトありすぎなんですが。
あいさつもなしに、いきなり入院ですか。
しかも、自分の勤務にはさしつかえがないのに、
一応連絡する藤木。
藤木いいやつやわぁ。
・・・・・・。
しかし、こんなセンスのあるメールを送れる奴、知らない・・・。
しかも
当方が番号を知らなくて、かつauの奴で。
どっかの厨房やら工房が適当にイタ電しまくって、
返信があった当方に対し、
どっかのマンガかドラマかのセリフでも引用したのか。
どちらにしろ、
僕は藤木さんに夢中でした。
相手が誰だかは分からないが、ネタ対決を望んできていることに間違いはなさそうだった。
こちとて、仮にもネタに生きてきた男。
この勝負、うけて立たないわけにはいかない。
それに、もしかしたら、俺の知り合いが、
俺が知らない友達なんかの携帯からおちょくってきているのかもしれない。
そうなると、
生半可なメールを送って失望されるわけにはいかない。
これは男の意地をかけた戦いだ。
それに、相手が女の子である可能性も、0ではないんだしハァハァハァ。
さぁ、これが俺の出した答えだ。
どうでる、藤木。
==========================================
なぁんだ藤木か
早く言えょな
ごめんね番号消えちゃっててさ(汗
相変わらずだなお前も
===========================================
さぁ、
素人であるみなさんには、様々な「含み」が理解できましたか?
まず、「なぁんだ藤木か」「番号消えてて」「相変わらずだなお前も」という文により、
相手がイタズラであった場合へのけん制になります。
「
えっ?ラッキー。こいつの知り合いに藤木って奴いて、そいつと勘違いしてやがるぜウヘヘ。」
というふうになり、相手がさらにカマをかけてくるかも知れません。
そうなると、恰好のネタです。
こちらはそのまま騙されたふりをし続けて、相手を手玉のようにしてからかえるのです。
相手はこちらに、
本物の藤木であると信じ込ませ続けるために、
こちらが垂らしたエサには、必死で食いついてくるしかないのです。
そして、相手がもし知り合いだった場合も、
「
へぇ、こいつに藤木って知り合い以下同上」
そして、相手がハイエナである可能性がなくなった今、
もう女性であるふりをする必要がないので、自分の性別が男であると分かるような文体にした。
そして、相手が女性である可能性は、まだある。
したがって、
「
ごめんね番号消えちゃっててさ(汗」
と、
母性本能をくすぐる言葉も混ぜる必要があるのだ。
普段なら「(汗」などという言葉は使わないが、
「
ごめんね番号消えちゃっててさ(プゲラ」
とでも送ろうものなら、
即刻、ネタの要素しか残らない。
辛かったが、ここは耐えた僕がいた。
そして、「相変わらずだなお前も」
という文で締めることにより、
藤木とこの男は長い間会っていない旧友。
つまり、なりすますのは割りと容易である。さぁ、どうやって騙そうか。
などと、無駄にはしゃがせて、策をめぐらさせる効果があるのです。
さて、どうでる、藤木よ。
ちなみに、「藤木」なんて名前の人間、
ちびまる子ちゃんの卑怯、藤木くらいしか知りませんがなにか。
そして数分後、藤木からの返信が。
胸を弾ませて見てみると、
主人、入院しました。
食思不振で検査します。
私の勤務にはさしつかえありませんが連絡いたします。
藤木
藤木、お前には失望したよ。
同じメールをそのまま再度送る、という技法は確かにある。
下手にネタを練ってくるよりも効果的な場合もある。
しかし、ネタの攻め合いでいくべきこの状況で、
なんの進展も生まないメールを返すということは、
勝負を逃げることであり、
臆病で、そしてネタ人として恥ずべき行為なのだ。
すこし拍子抜けだったので、
こちらも、
なんの用?
と様子をうかがってみることにしました。
あくまで向こうが先手で攻めてくるべきなのです。
さぁ、なんと返信してくる、藤木よ。
お前も(多分)男なら、いい加減勝負にでてこい。
カマ
掘って かけてこい。
こちらは、その設定に合わせてやるから、さぁ、来い藤木。
・・・・・・・・・・・・。
ピカピカッ ピカピカッ。
この期におよんで、また電話をかけてくるか藤木め。
意味が分からんぞ。
なぜにそうまでして電話をしたがる。
すばらしいアニメ声でももっているのか?
この時、場所は変わって、公民館で勉強中だった当方。
どうやら、相手が悪徳業者というわけではなさそうなので、
仕方なく、外に出て電話にでた。
ドキドキ・・・ドキドキ・・・
ピッ(電話にでる音)
「・・・・・・・・・・・・・。」
藤木「もしも〜し もしもし〜(50代後半の女性の声)」
(д)゜゜
(´∀`).。ο○(やべっ やべぇ これ これ やべぇ)
(´∀`).。ο○(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。)
ブチッ ツーツー・・・・
・・・・・黙って切ることしか 俺にはできなかった。
俺は、なんて非力なんだ。
まさか、本物がでてくるなんて、
夢にも思ってなかったんだ。
藤木おばちゃんは、主人が入院したので、
勤務先に連絡を入れたのであった。
全く予想だにしなかった事態。
普通の人間が、この事態に陥ったなら、
一番最初に疑った、むしろ信じた線かもしれません。
でも、
普通じゃない人間にはそれができんのです。
はなっから、そんな可能性、考えもしなかった。
とりあえず、一呼吸おいて、落ち着いてから、事態の早期収拾を図った。
なにしろ、こっちが、ネタがどうのこうのと
実にバカげたこと
を意識していたせいで、
藤木おばちゃんは、今、超混乱しているはずだからだ。
「
えっ?勤務先の○○さん、印象変わったわ、別人かしら。。。
電話にもでないし。。。直接言おうと思ったのに。。。
でも、「なぁんだ藤木か」って言ってるし。。。
とりあえず用件は言ったけど、なんでまだ聞いてくるのかしら・・・
電話したみたけど、今度は一回でた後に切られたわ・・・・。」
ごめんなさいすいませんでした orz
とりあえず、誤解を深めないためにも、早期の返信が必要だった。
俺:「
間違い電話かと思われます」
藤木さん:「
メール操作に慣れてなくて迷惑かけてごめんなさい。」
(´∀`)グサッ、グサッ。
ごめんよ、ごめんよ藤木のおばちゃん・・・・
ほんとすいませんでしたまじでもうすごくほんとにごめんなさい。
これでは、
機械に慣れない、か弱い高年者を、パソヲタがいたぶった みたいなノリだったので、
「
こちらこそ勘違いしていたので混乱させたと思います すいませんでした では」
と、事態にスジを通して、なんとか終結。
口調の急な変化に、たいそう驚いたことと思われます。
とりあえず、
「藤木という別の知り合いがいて、その人物だと勘違いされた。」
といった感じで解釈して、理解してくれたことと思います。
まさかこっちが
勝手にネタ対決に燃えていたなんて、夢にも思わないでしょう。
俺も、
まさか見ず知らずの藤木おばちゃんと熱きバトルを繰り広げるとは。
これからは、メールの出だしは
主人、入院しました。
これで決まりだね。
そういえば、この藤木おばちゃんの声、
以前にも聞いたことがあるんです。
さかのぼること、約1年前。
電車で携帯いじってたら、電話がかかってきて、
思わずでてしまったんですよ。
そしたら、
例の声が。
「もしも〜し ひろく〜ん?」
(;´∀`).。ο○(ひろ君ってだれ)
息子だと思ってかけてきてやがった。
そうかそうか、藤木って名前だったんですね、あのおばちゃん。
あんとき、電話口で、間違い電話ですよって教えてあげたのに、
ダメなコだなぁ、藤木ったら。
色んな奴と間違えんなよ。
次は誰だ?
無事退院した夫か?
◎HOME◎